PC で仕事をしていると、ネット接続が必要になってきます。何でもクラウドに入っているので、しょうがありませんね。
さて、三大携帯キャリアを持っていると、無線 LAN 接続サービスもついてきます。外出先で使えるので便利ですね。今回は d Wi-Fi の接続方法を紹介します。
ここで公開されている SSID は以下のとおりです。それぞれ特徴があります。以前の DoCoMo Wi-Fi は1端末しか繋ぐことができませんでしたが、d Wi-Fi になって複数端末対応となり、利便性が増しました。
- 0000docomo
通常の認証方法、単一のパスフレーズを入力して接続する。
ネットワークに入ってから認証画面がブラウザで起動し、契約個別に認証する。 - 0001docomo
ネットワークに入るときに契約個別のID/パスワードで接続し、以降の認証画面などは不要。
前者の入り方については、公衆無線 LAN でよく使われる方法なので、ここでは省きます。後者、ネットワーク圏内に入れば自動的に接続される方法を紹介します。すでに接続されている方も、以下の設定から確認してみてください。
アダプタの一覧で無線 LAN に相当するものを探し、ダブルクリックします。
ワイヤレスネットワークの状態ダイアログで、プロパティを開きます。既に d Wi-Fi を登録した後は、ここで設定を確認します。
「接続」タブで出てくる設定は以下のとおりです。
- このネットワークが接続範囲内に入ると自動的に接続する
自動で接続するかどうかです。ここはチェックを入れておきましょう。 - このネットワークに接続した状態で別のワイヤレス ネットワークを探す
0001docomo より優先的に接続させるネットワークがあるときはチェックします。会社や自宅など、より高速なネット環境があるとき、そして自宅で電波の弱い0001docomoに引っかかってしまう人はチェックしましょう。 - ネットワークが名前(SSID)をブロードキャストしていない場合でも接続する
0001docomoがステルス機能でSSIDを公開していない場合となるのですが、公衆LANなので考えられません。チェックを外しましょう。
「セキュリティ」タブは、認証に必要な情報が入っています。
- セキュリティの種類
端末個別に認証する場合は「WPA2 - エンタープライズ」です。 - 暗号化の種類
最近の無線ネットワークは暗号化されています。その方式を指定します。以前は TKIP もありましたがセキュリティの問題があり、今は AES 一択です。 - ネットワークの認証方法の選択
認証方法についての設定ですが、こちらも初期値「Microsoft 保護された EAP(PEAP)」を指定します。 - ログインするたびに、この接続用の資格情報を使用する
d Wi-Fi の専用アカウントを使用するので、ここはチェックを入れます。
EAP の設定画面です。ここでは認証に使用するサーバーなどの情報を指定します。
- 証明書を検証してサーバーの ID を検証する
「0001docomo」が偽物のアクセスポイントの場合があります。それを識別するための仕組みです。 - 信頼されたルート証明機関
証明書は親の証明機関を辿って正当性を確認します。一番上にはルート証明機関があり、そこから個別に証明書を発行しています。チェックを入れるのは以下です。 - Baltimore CyberTrust Root
- DigiCert Global Root CA
- 接続前の通知
証明書を検証して、おかしい場合に警告を表示します。警告が出る場合は使わないほうが無難です。 - 認証方法を選択する
認証方法の指定については EAP-MSCHAP v2 一択です。 - 高速再接続を有効にする
最初に認証された認証情報、セッション情報をメモリ内に保持しておき、一時的に接続が切れた場合にそれを使って再接続する機能です。予期しない不具合を防ぐためと思われますが、チェックしないのを推奨しています。 - サーバーに暗号化バインドの TLV がない場合は切断する
これはセキュリティを強くするかどうかと思ってください。チェックはしていません。 - ID プライバシーを有効にする
EAP では ID の送信が複数回行われます。2回目以降は ID である必要は無いため、ダミー値を指定する機能です。d Wi-Fi ではチェックされていると正常に接続できません。チェックを外します。
上記「セキュリティ」タブにあった詳細情報をクリックすると、またセキュリティの設定画面になります。
- 認証モードを指定する
ユーザー認証、つまりユーザーとパスワードを指定します。「資格情報の置換」でユーザーとパスワードを入力します。 - すべてのユーザーの資格情報を削除する
過去に入力した、すべてのユーザーの資格情報が保存されている場合、チェックしてクリアします。 - このネットワークに対するシングル サインオンを有効にする
シングルサインオンは、ひとつの認証で多数のサービスを利用することですが、d Wi-Fi では使いません。チェックを外します。
こちらはセキュリティ設定、初期値のままでいいですね。