ペアプログラミングというものがあります。ふたりペアでひとつの画面を見てプログラムを組んでいき、それぞれで意見しあって良いプログラムができあがる方式なのですが、今回の相棒は人間ではなく、Google の AI「Gemini」です。拡張機能を入れ、Google アカウントでログインすると、既存のコードに注釈がいきなり入ります。
灰色のコードが Gemini に補足してもらっているところで、主に変数の型を教えてくれています。灰色部分については表示のみで、ソースファイルには含まれません。上記画像の灰色ではない部分は全部自前コードで組みましたが、この後「さて count 関数を増やすかな」と、関数定義の「def count(_kind):」の最後のコロン「:」を打ち込んだら、プログラムのクセを踏襲した形で、修正の必要が無い(少々直しました)コードを生成してくれました。ここで「Tab」を押せばソースが反映されます。
また、Ctrl+Shift+I で質問にも答えてくれる機能があります。最初は英語で回答されますが、「日本語で回答して」と入れると日本語で説明してくれます。
おまけ、ひらがなで回答してもらったところ。
今回、この Gemini と同等の機能をもつ Phinx を一緒に入れていたのですが、上記 Ctrl+Shift+I のキーバインドで競合します。機能的には同じですが、Gemini は質問を一括で回答を返し、Phinx は随時回答が送られてきます。この随時回答がちょっと難ありで、延々と同じ回答を繰り返したり、回答中は node プロセスを吸い取られるようで、他の node を必要とする処理(LINT や LESS コンパイルなど)が停止します。一方で Gemini は初期化が遅かったり、回答が頻繁に英語に戻ってしまうので、「日本語で」を繰り返す必要があります。このあたりの拡張機能に関する軽微な問題はどんどん改善されてくることでしょう。