※もちろん IP やドメイン、差出人は変更してあります※
とあるお問合せシステムを作って、本番環境で検証していたところ、「アライメント」という警告が出ました。SPF(ドメインが許可された IP から出ているかどうか)や、DKIM(メールの中身が改ざんされていないかどうか)のチェックを PASS して、それでも出る警告です。
幸いなことに迷惑メールには分類されていませんが、予備軍になっているような気がして、詳細調査を行いました。初期調査では問題は見つからず、Copilot に聞いてみたら Returh-Path(返信ボタンを押したときの送信先指定) がドメインのものではない(初期値だった)というので設定してもだめ、一週まわって、そして一周回ってよく見ていて、ふと「From がおかしい」という部分が気になって深堀りしてみました。
From がおかしいというのは、差出人がおかしいと言っていますが、上記のとおり、SPF/DKIM を PASS しているので書き方自体は問題ありません。他に From に関する何かがあるのではないかと。
メールヘッダを凝視したら、ありました。DKIM-Signature のところであやしい文字列が。
署名にある h タグは、ハッシュという改ざん防止のために情報をすりつぶしていますが、この対象に From が複数定義されています。細かい仕組みはわかりませんが、メール本文をストリーミングして解析していて、2回目の From が見つかったところで、おかしいとなっているのではないかと考えられます。除去してもらってから結果を確認します。