SoftAP からモバイルホットスポットへ

目的

  • 無線 LAN に接続した PC をアクセスポイントとしてスマホから接続する
  • データ通信量を節約するときに便利
  • PC に開発用の Web サーバーを置いて、スマホから検証するときに使う

SoftAP による方法(Windows 7,8)

  • 無線 LAN アダプタによっては対応していない場合あり
  • netsh を起動し、以下の設定を行う
    1. wlan
      無線 LAN コンテキストに移動
    2. set hostednetwork mode=allow
      SoftAP を使用可能にする
    3. set hostednetwork ssid=[アクセスポイント名]
      アクセスポイント名を指定
    4. set hostednetwork key=[パスフレーズ] keyUsage=persistent
      アクセスポイントのパスフレーズを設定
    5. wlan start hostednetwork
      SoftAP を開始
  • 正常に動かない場合、以下の設定が有効な場合がある
    基本的に機能アップだが、かえって不具合になる可能性あり
    • TCP Chimney Offload
      TCP ネットワーク制御(データが正常に送信されたかどうかの確認処理)を CPU から NIC ハードウェアにやってもらう
      netsh int tcp set global chimney=[enabled|disabled]
    • Receiver Side Scaling
      通信制御処理をひとつの CPU だけにしないで分散させる
      netsh int tcp set global rss=[enabled|disabled]
    • Network Direct Memory Access
      NIC からメモリに直接アクセスできるようにする
      netsh int tcp set global netdma=[enabled|disabled]

モバイルホットスポットによる方法(Windows 10)

  • Windows 10 Creators Update で有効
  • iPhone でつながらない場合
    • 何かの通信が来るが、インターネットが見えない場合は DNS サーバーが見えていない場合あり
      • 取り急ぎの値として DNS 手動設定で「8.8.8.8」(Google DNS)を指定
    • アクセスポイントが 169.254.*.* の場合は DHCP による IP の自動取得がタイムアウトで失敗しているので、再度IPリースを更新する